セルグリ会員の皆さんの合格報告を続々といただく中、

私の息子は志望校に不合格となり、浪人することにしました。

 

受験したのは京都と慶應の2つだけ。現役でのチャレンジは「行かない学校は受けない」方針でした。

高3で志望校を上げて、京都大を目指したわけですが、一般家庭の特に才能があるわけでもない息子が、

部活も学校行事も遊びも精一杯高校生活を満喫して、現役で1発合格できるほど京大と慶應は甘くない。

浪人前提だったわけではないですが、親として、というか、社会人として冷静に分析・判断して、

今回の受験は2年目に向けての通過点の一つ、ワンチャンスあれば程度に考えての受験でした。結果も予想通り。

残念ではありますが恥ずかしいこともなく、むしろ日本のトップ大学に挑戦できるところまで辿り着けたことを誇らしく思います。

 

「どうしてそこまでして?」「学歴など関係ない」と言う意見はあるかと思います。一理あると思います。

私は企業人として約30年近く、取引先企業の役員クラスなど様々な方と接してきました。

私自身もある分野での日本のトップ企業、現在でも超優良な老舗の一部上場企業にいた経験もあります。

その上で思うことは、学歴が関係ない人は、

①余程特別な才があるか、②運や人脈があるか、③自分に近い周りの世界しか見えていない人

だと思っています。

特に大多数の③の人。「学歴があるからこそ届く世界」が見えていない。興味もそこに行く気もない。

 

三流国立大卒の私も「届いていない人」の一人ですが、自分の届かない限界として少し「見えて」はいます。

学歴が全てではないが、一つの要素として、あればそこに息子は届くかもしれない。

東大・京大といっても国内に過ぎません。地球はもっと広い。

この世界は私には全く見えない。想像もできない。

でもそこに存在している人は間違いなくいるのです。

 

近年、現役志向が強い傾向にあるようです。経済不安もあるでしょう。

今年も志望校を落とした生徒さんの話を多く聞きました。

落としても「十分良い大学」はたくさんありますので全然そこでいいと思います。

受験勉強から解放してあげたい気持ちも。私も「それでもいいよ」と親子で十分話をしました。

でも社会人になれば一生勉強ですし、1年のロスなど殆ど影響ありません。

「社会に出るのが1年遅れる?」それが何のデメリットだというのでしょう。

むしろ同期との競争があれば、若いうちは1つ年上である精神的な余裕は大きなアドバンテージになります。

大企業であればなおさら、人を見て最初の配属先や待遇を判断する可能性があります。

 

「大学に入ることがゴールではない」とよく言われます。その通りです。

その先、社会人となって以降、死ぬまで「どう生きていけるか」が大事です。

息子にはその約60年の人生を見据えた上で、この浪人の1年を過ごしてもらいます。

忙しくいっぱいいっぱいだった高校生活の中では、先の60年など考える余裕はありません。

勉強だけでなく、落ち着いて、人として大きく成長するのにこの1年はとてつもなく価値がある。

それをサポートして世の中に送り出すことが親としての最後の仕事だと思っています。

息子のためなのか、19年かけて育てきったという自己満足を得たいだけなのかもしれませんが・・・

 

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